粉瘤(=アテローム) | 福岡市の皮膚科「桜坂皮ふ科クリニック」

粉瘤(=アテローム)

粉瘤(ふんりゅう)は、“しぼうのかたまり”と思われがちな皮膚のしこりです。実は本当の脂肪ではなく、皮膚の中に埋まった風船のような袋状の構造物で、中に角質と皮脂が詰まっています。ときどき皮膚の表面に開口することがあり、中身が外に漏れると例えようのない変な臭いがします。無理に中身を出そうとして強く押さえると、袋が破裂して強い炎症を起こすことがあります。決して無理をしない様にご注意ください。
また、粉瘤によく似た皮膚腫瘍がいくつかありますので自己診断は非常に危険な場合もあります。皮膚のしこりはまず皮膚科にご相談ください。

粉瘤の治療法

外科的治療

基本的には袋ごときれいに取り出す摘出術を行います。局所麻酔で日帰りでできる手術です。炎症が強い場合は、一度中身だけ出す切開術、あるいは内服治療などによる温存療法を行った後に、摘出するかどうかを判断する場合もあります。